Easy Chair No.45 / イージー・チェア No.45 [1945]
Designer:Finn Juhl / フィン・ユール
[デンマーク/1912-1989]
ハンス・J・ウェグナー、アルネ・ヤコブセン、ボーエ・モーエンセンと共に北欧家具の四大巨匠に数えられる建築家、家具デザイナー。
【代表作】
「ペリカンチェア」「ポエト」「チーフテンチェア」など
Story
「家具の彫刻家」
そう評される彼の作品は独創性が溢れ、美しい。その才能が花開くきっかけとなったのは、1937年、スネーカーマスター(家具職人に与えられる最高の称号)である名匠ニールス・ヴォッダーとの出会いだろう。1945年、彼は勤務していた建築事務所から独立。その後、最初にデザインされたのがこの作品である。同年のコペンハーゲン家具職人ギルド展示会にてその姿を世に現す。もちろん、この椅子もニールス・ヴォッダーの手によって生み出されたものである。
Features
「世界一美しいアームを持つ椅子」
この作品はそう呼ばれている。決して派手さがあるわけではない。そのフォルムを形作る流麗な曲線や曲面は息を呑むほどに美しい。また、まるでフレームから浮かんでいるように見える座面のデザインもとてもユニークだ。他の北欧作品とは一線を画す、繊細かつ創造性に富んだ傑作ではないだろうか。
Other
オリジナルはライセンスの移転を繰り返しながら、長らくデンマークで製造されていたが、なんと現在は日本で製造されている。
【机野椅子次郎のココが星5つ】
流れるような美しさ:★★★★★