【PH5／ポール・ヘニングセン】計算された美しいフォルムから生まれる柔らかく美しい灯り

PH5 [1958]

Designer：Poul Henningsen / ポール・ヘニングセン

[デンマーク/1894-1967]
　今なお世界中で愛される照明をデザインし、近代照明の父と呼ばれる北欧を代表する建築家、デザイナー。
【代表作】
「PH アーティチョーク」「PH スノーボール」「PH ルーヴル」など

Story

　1925年のパリ工芸博覧会。それに先立ち開かれたデンマークの照明デザインコンペで見事入選し、その活躍からルイス・ポールセン社とタッグを組むことになる。グレア（不快な眩しさ）を抑え、心地よい灯りを生み出すために様々な試行錯誤を経て、完成したのがこの作品である。この「グレア・フリー」という考え方が、その後のルイス・ポールセン社のライティング・セオリーの基礎として脈々と受け継がれている。

Features

　柔らかく美しい、光学設計に基づいて考えられた良質な灯り。直感だけでなく、その計算し尽くされたフォルムから生まれる光は、暖かく爽やかに照らしてくれる。グレア（不快な眩しさ）を抑えるために、シェードの形も工夫されている。その特徴的なカーブを描くデザインもユニーク。どこから見ても光源が見えないように設計されていて、心地よい空間を演出してくれる。