2229 The Hunting Chair / 2229 ハンティングチェア[1950]
Designer:Borge Mogensen / ボーエ・モーエンセン
[デンマーク/1914-1972]
ハンス・J・ウェグナー、フィン・ユール、アルネ・ヤコブセンと共に北欧家具の四大巨匠と呼ばれている。デンマークのデザインを語る上で欠かすことができない代表的な家具デザイナー。
【代表作】
「J39 ダイニングチェア」「スパニッシュ・チェア」「C18 ダイニングテーブル」「2204 ウィングバックチェア」など。
Story
1950年、コペンハーゲンにて「ハンティング・ロッジ」というテーマで開催された家具職人ギルド展。その展示会のためにデザインされたのがこの椅子であり、彼がFDB(デンマーク生活協同組合家具部門)を独立して初めて手掛けたものでもある。当時の技術では追い付かず、しばらく製品化がされなかったことから「幻のチェア」とも呼ばれていた。後にフレデリシア社が復刻し、今なお、世界中で多くの人々を魅了している。
Features
思わず、目を奪われてしまう後ろ脚のユニークなデザイン。優れた構造性と印象的で存在感のあるプロポーションに惹きつけられる。座を支えているフレームがそのまま後ろ脚にもなるという珍しいフォルムをしており、その構造的なデザインが美しい。また、深い座面に腰を下ろせば、心地良い時間があなたを包んでくれるだろう。
Other
正規品はFREDERICIA(フレデリシア)社。この会社の歴史は一人の青年の挑戦から始まった。1955年、当時まだ30歳であったアンドレアス・グラベセンが、経営難に苦しむフレデリシア・ストールファブリック社(現在のフレデリシア社の前身で1911年設立)を買収し、設立。若かりしボーエ・モーエンセンをデザイナーとして迎え入れ、次々と作品を発表、製品化。その足跡が、デンマークを代表する名門家具ブランドとなった今日のフレデリシア社の礎となっている。
【机野椅子次郎のココが星5つ】
後ろ脚のユニークな構造:★★★★★