Tulip Table / チューリップテーブル [1956]
Designer:Eero Saarinen / エーロ・サーリネン
[フィンランド/1910-1961]
チューリップシリーズの生みの親。アメリカを中心に活躍した建築家、デザイナー。バルセロナチェアやワシリーチェアなど、名作の復刻で有名な家具ブランドKnollともコラボレーションをしており、およそ15年の間に数々の優れた作品をデザインし、その歴史に大いなる足跡を残した。
【代表作】
「ウームチェア」「チューリップチェア」「チューリップスツール」など。
Story & Features
抜群のプロポーション。絶妙なバランス。見た瞬間に、「おっ!」と思ってしまう美しいフォルム。なめらかな曲線を生み出す華奢なその脚にこのテーブルの魅力がギュッと詰まっている。何かを加えていく足し算の発想ではなく、必要のないものを削ぎ落としていく引き算の発想。シンプルな造形美はどれだけ見ていても飽きることがない。
このスラリと伸びた美しい一本脚は、単なるデザインではない。何かとごちゃごちゃしてしまいがちなテーブル下の空間を美しく見せるために、およそ5年の歳月をかけた研究の結晶がこの一本脚での自立なのだ。家具そのものだけでなく、周りの空間を美しくすることも考えた作品。
シンプルなデザインはどんな場所でもフィットしてくれるから使い勝手がとても良い。サイズもいくつかあるので、自分のお部屋に合わせて選ぶことができる。お部屋をすっきり美しく見せたい人におすすめの一作。
Other
正規品はKnoll(ノル社)。1938年、ドイツ生まれのハンス・ノルによって近代建築に合う近代家具の生産と販売のため、ニューヨークの地に設立。エーロ・サーリネンをはじめ、フランコ・アルビーニやハリー・ベルトイア、ジャン・リソムやイサム・ノグチなどの有名な建築家やデザイナーたちとのコラボレーションにより、モダンデザイン史に残る傑作を数多く生み出している。また、その優れた技術力でミース・ファン・デル・ローエやマルセル・ブロイヤーなど巨匠たちの名作の製造販売権を獲得し、時代を超えてなお愛される作品をつくり続けている。
【机野椅子次郎のココが星5つ】
誰もが振り返る抜群のプロポーション:★★★★★